今回は毎年の記念写真・家族写真を、特別な日ではなく普段の暮らしの延長で残しているご家族のお話。
飾らずに自分たちらしい姿を残すことで残るもの。
そんなことについて書かせていただこうと思います。
2018
2018年から毎年家族写真を残させていただいているこちらのご家族。
ヤサイノイトウさんとして固定種・在来種の野菜を安心安全な無農薬・無科学肥料で作られている農家さんです。
私たちが初めてご一緒したのは惜しまれながら昨年で最終回を迎えた町分マルシェでした。
写真撮影ブースとして出店した私たちは当時右も左も分からず、人見知り&緊張しまくり&マルシェの知識不足で徹夜のまま当日を迎えました。そんなこんなで半分白目の私たちに家族写真を撮って欲しいと声をかけてくださったのが最初の出会いでした。
当時の子供たちはまだあどけなさたっぷり。
今ではすっかり思春期を迎えたお兄さんもあの頃はとにかく好奇心旺盛。
カメラにも興味津々で私と一緒にファインダーを覗いていたことを覚えています。
妹さんはこのとき1日の疲れが出たみたいで上の写真のように撮影どころではありませんでした。それでもなんとかカメラを見て欲しくてみんなで頑張ったことはご家族と私たちの共通の思い出です。
2019 この年は妹さんも楽しそう!
2020
それからは毎年お野菜仕事の落ち着く時期にお声がけいただき、ご自宅や畑など家族にとって身近な場所を背景に自然なままの家族写真を撮らせていただいています。
本当に撮影の直前まで子供たちはいつも通り遊んでいるし、ご両親も仕事をしている。
私も一緒になって遊んだり話したりしているうちに、つい撮影を忘れて”また来ますね〜”って帰ってしまいそうになるくらい普段の空気の中で撮影が始まります。
そんな普段通りの自分たちの姿を残すからこそ、時を経ることで深まる思い出を未来へ伝えてくれるのだと思います。
幼く可愛らしかった当時の姿
抱っこした時の感触
よく口にしていた言葉
お気に入りだった服や靴
遊び場だった家や庭のこと
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そして何より無事に大きくなってくれたこと
2022
冬晴れの日の撮影はとにかく雪の照り返しが激しくて、険しい表情になってしまいがち。でも撮影のタイミングだけは頑張って!!となんとか乗り切ったことも良い思い出です。笑
2023
思い出は子供たちのことだけではありません。
子育てや仕事に一所懸命だった親御さんとしての生活の記憶も大切な思い出です。
毎日の生活には良いことも悪いこともどちらもあって、決して美しい思い出だけではないかもしれません。それでもみんなが元気に笑ったりときには泣いたり、そうやって毎日を生きたからこそ今があること。その場所はただ時間が過ぎただけでは決してたどり着くことはできなかったはずです。
普段を残す写真というのはあなたや家族の過ごした時間を留めてくれるとともに、確かにそこで生きていたのだという証としていつかあなたの気持ちに寄り添ってくれるものだと思っています。
2024
この春お兄さんは中学校へ進学しました。
前年とは雰囲気だけでなく言葉遣いや身振りも随分と大人っぽくなっていてグッときました。
妹さんは写真が恥ずかしい年頃。それも成長の証。うんうん。
また次に会うときがとても楽しみです!
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私たちは月に一度お野菜の定期便としてヤサイノイトウさんからお野菜を購入しているのですが、珍しい品種というだけでなく安心して食べられるお野菜が食卓に彩りを添えてくれています。
以前から野菜は食べていましたが、今ほど野菜!野菜!と食べてはいませんでした。
いつから野菜がこれほどに好きになったのか…
一つ確実に大きなきっかけになったのはヤサイノイトウさんの姫神芋でした。
綺麗に洗った皮のままの芋のひげ根をコンロでチリチリと焼き、皮のまますりおろして丸めてフライパンで焼く。醤油を少し垂らして食べる芋はもちもちホクホクで最高です!!
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齊藤 宙